滋賀県民が考える滋賀のオススメ移住先
滋賀は北と南で気候や地域性が大きく変わります。そこでこの記事では、滋賀在住でないと分からない滋賀県の住み方についてご紹介したいと思います。
※この記事は、滋賀県彦根市出身で東近江市在住、大阪市や広島市の都市部に住んでいた経験のあるスタッフが作成していおり、滋賀在住期間が長い経験を元にご紹介していますが、出身地が違う県民によってはまた違う意見があるかもしれませんのでご了承ください
湖北は特別豪雪地帯に指定!積雪には注意
まずは湖北から。滋賀県の湖北エリアは、近畿以西で唯一国の「特別豪雪地帯」に指定されており、冬の積雪量はかなり多いです。ただ、湖北エリアであっても湖東に近い場所ではそれほど積雪も多くないので、積雪を回避したい場合はなるべく湖東圏に近い湖北エリアがいいでしょう。逆に、冬景色を楽しみたいということであればあえて北の方へ目線を向けるのもありです。
ただ、湖北エリアは北に行けばいくほど市街地から離れるため、コンビニに行くにも車で少し走るような場所も多いです。利便性を求めるのであれば、湖北エリアでもなるべく湖東圏に近い場所で探しましょう。
また、湖北エリアからは岐阜県の羽島にあるコストコへのアクセスが良好です。長浜ICからは約35分で行けるので、コストコ好きには利便性が良いエリアです。
釣り好きの人も福井県へ海岸のアクセスがしやすいので、根っからの釣り好きの方には人気ですね。
湖東は田舎すぎず都会すぎずちょうどいい
湖東エリアの中でも湖北に近い東近江市では、数年に一度どかっと雪が積もります。多い場合は50〜60cm程度積もり交通網がマヒしてしまうケースもあります。東近江市の南に位置する近江八幡市までいくとそこまで雪は積もりません。
湖東エリアは全体的に都会すぎず田舎すぎないエリアが多く、どの場所に住んでも比較的過ごしやすい場所です。ただ、湖東エリアでも東側に行けば行くほど山手になり、田んぼが多くなりコンビニ等も少なくなるので注意が必要です。
湖東エリアに限らずですが、琵琶湖に近い場所がJR沿線で市街地になっています。土地の価格は上がりますが、利便性を考えるならなるべく沿線付近がいいですね。
滋賀で映画を見るなら、湖東か湖南エリアがオススメ
滋賀で映画館を探すと、
●湖北に位置する彦根ビバシティシネマ
●湖東に位置するイオンシネマ近江八幡
●湖南に位置するイオンシネマ草津・ユナイテッドシネマ大津・水口アレックスシネマ
この5つがありますが、湖北に位置する彦根ビバシティシネマはスクリーンが少し小さめなので、湖北・湖東圏に住んでいる人の多くはイオンシネマ近江八幡に行きます。近江八幡より南に住んでいる人は、イオンシネマ草津に行くことが多いです。
ただ、滋賀県も南の草津市・大津市は土地がかなり高いので、これから滋賀で住む場所を考えていて予算を抑えたい場合は、湖東圏が最もオススメになりますね。
湖南は滋賀県内で最も都市化している
湖南エリアは滋賀県内で最も都市化した、人口比率も1番多い街です。JR新快速や高速道路等の交通インフラが整っており、京都や大阪へのアクセスが容易なため、京都や大阪で仕事をする人が滋賀の湖南エリアに土地を求めて移住される方が2000年頃から増えてきました。
その後、湖南エリアの草津市や大津市の土地は飽和状態に近くなり、2015年をピークに人口は緩やかに減少しています。現在も、湖南エリアの土地は高く、住宅用の土地を探す場合は家が一棟建ってしまうぐらいの土地価格になっています。ただ、その分利便性は滋賀随一。
ただ、1つ懸念されるのは日本海側の南海トラフ地震が発生した際の被害です。大きくは変わらないですが、日本海に近い湖南側の方が被害は大きくなるため場合によっては家を建てた際の被害が大きくなる可能性があります。
南に行けば行くほど南海トラフ地震対策を
南海トラフ地震は東日本大震災と同程度であるマグニチュード9ぐらいの地震が起こると言われています。地震の大きさは同程度ですが、南海トラフ地震の方が広範囲で大地震が襲い、被害は東日本大震災の10〜20倍ぐらいになるとも言われています。
滋賀では直接的な津波の被害は発生しないと思われますが、滋賀県でも震度6〜7を観測するというシュミレーションが発表されており、南エリアほど地震対策を行う必要があります。
日本の建築基準法は、地震対策として示している基準が少し低い水準であるため、できればしっかり対策を行ってもらえる住宅会社で建てるか、大きな地震を想定して建てられた住宅を購入するのがベストです。
地震に強い“耐震性”を高める手法は?
耐震性は一般的に等級1〜3まであり、等級3が最高等級になります。耐震等級は家の頑丈さを数値化したものになり、等級が上がればより頑丈になっていきます。
しかし、頑丈さを求める耐震等級だけでは少し不安が残るのが近年の地震です。2016年に起こった熊本地震ではおよそ半月の間に震度7が2回、震度6が5回、震度5が15回と過去に例がないほど集中的な地震が発生しました。
そして、現在の耐震等級の基準では、ここまで繰り返す地震を想定していないため、最大規模の地震が発生した際に被害が大きくなる可能性があります。
また、地震の揺れ方、地面の固さ、建物の揺れ方の相性次第では、特定の場所・住宅の被害が大きくなることもあります。これを“共振”と言い、熊本地震でも被害が大きかった場所と小さかった場所が発生した要因と言われています。
一概に“これで大丈夫!”と言い切れないのが耐震性能であり、住宅設計の難しいところです。
そこで考えたいのが、耐震に加えて制震も検討することです。画像のように、制震機能があれば揺れを吸収することができます。免震はビルなどに使うのが一般的なので今回は割愛します。
一般的な住宅は耐震性を高め頑丈に、そして、一定以上の地震の大きさに対しては、 制震装置で揺れを吸収することで、繰り返す大きな地震に対しても被害を最小限にすることが可能です。
ただ、制震装置も効果が低いものや耐用年数が短いものなどがあるので、本当に効果があるものを取り扱っている住宅会社に依頼するのが理想ですね。
湖西はアウトドア好きに人気のエリア
湖西エリアは自然に恵まれています。特に高島市マキノ農業公園マキノピックランドでは、5月から11月にかけて旬の果物の収穫体験が楽しめます。またメタセコイア並木は新・日本街路樹百景・紅葉百選に選ばれたこともあり、紅葉の時期は特に綺麗な景色を楽しむことができます。
マキノ高原キャンプ場では、キャンプやハイキング、冬はスキーやスノーシューなど、四季を通じて様々なアウトドアを楽しめるのも特徴です。
びわ湖バレイやびわ湖テラス、びわこ箱館山などの県内外から人気観光スポットもあり、グランピング施設もあるのでアウトドア好きの方には年中楽しめるエリアとなっています。
また、滋賀全域に言えることですが、基本的に滋賀は車社会です。バス移動なども不可能ではないですが、本数が少なく時間も限られるため、滋賀県民は車がないと不便です。とくに湖西エリアは車が必須になるため、県外から移住される方で車を未所持な方は車の購入も想定していた方がいいですね。
琵琶湖には、琵琶湖大橋と近江大橋の2つの橋があります。琵琶湖大橋は、琵琶湖の真ん中やや下に位置しており、湖東から湖西に移動する際はこの橋を渡ります。その下には、琵琶湖の一番南側位置する近江大橋があり、こちらは湖南間を行き来する橋です。
湖東と湖西の行き来は基本的に真ん中にある琵琶湖大橋になりますが、真ん中辺りにしか橋がないので出発地と目的地次第では1時間以上かかることもありますね。
東西南北、どこが理想?
ここまで滋賀の東西南北のエリアをご紹介しましたが、いかがでしょうか?個人的には、都会すぎず田舎すぎない湖東エリアが利便性とのバランスがよくオススメです。土地の価格も湖南エリアに比べて高くないので、比較的計画が立てやすいですね。
湖東以外はそれぞれ特徴があるので、自身のライフスタイルや趣味に合わせて選択する形になるのではないかと思います。
滋賀の土地をお探しの際は、ぜひ暮らし方なども併せてご相談いただければ幸いです。
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